本年度後期に私の研究室所属学生は、3年生4名と、4年生3名です。大学院生はおりません。
本年度はコロナ禍のため一つの部屋に集まって研究指導、ゼミを開くにも厳しい制約がかかりました。私にとって対面の教育は、これまでのところ、3年生のゼミ、4年生の卒論指導だけになりました。
本年度はコロナ禍のため一つの部屋に集まって研究指導、ゼミを開くにも厳しい制約がかかりました。私にとって対面の教育は、これまでのところ、3年生のゼミ、4年生の卒論指導だけになりました。
本年度の3年生向けのゼミでは、まず、農業経済の基本知識を深めてもらえるように、
河合明宣先生、堀内久太郎先生編著『アグリビジネスと日本農業』、放送大学教材、2014年
をテキストにして輪読をおこないました。
4年ほど前に購入してゼミのテキストとして使うのは2回目になりますが、日本農業の立ち位置について、食品産業、農産物流通、食料自給率、里山保全、持続可能性、資源・環境問題など様々な話題に触れながら解説・啓発してくれていて、二度目で読んでいても飽きないと感じます。河合先生とは私の学生時代に先生の集中講義を受講させていただいたご縁があります。
この度、3年生4名には担当を割り当てて毎週レジュメを作って発表してもらい、その内容について私がコメント、解説する形で理解を深めてもらえるように試みました。学生には、テキストの内容、主張が新鮮に受け止められていたようです。農学部ですが文系科目も勉強したいという学生がうちの研究室に集まっていますので、密度の濃い農業経済の知識が求められていると感じました。
先日この輪読が終わりましたので、今後の3年生向けゼミでは、スマート農業技術の概要と、統計データ解析(計量経済学)入門を私から解説しつつ、学生に私の専門分野について少しずつ興味を持ってもらえるようにと期待しているところです。
ゼミでのスマート農業技術の教材としては、本年度の第1クォーターで私は香川大学全学共通科目として「スマート農業の可能性を考える」というタイトルのオンライン授業を行い、教材を作成していましたので、それを使います。この講義の受講者数は180数名で、私のこれまでの授業担当の中では最多でした。学生の関心の高さに驚くとともに、緊張して教材の作成に励み、香川大学Moodleに教材のアップロードを重ねました。
一方、ゼミでの統計データ解析(計量経済学)入門の教材については、昨年度、香川大学公開講座で、「統計データ解析について学びながら農業・農村のこれからを考える」というタイトルの講座を開き、教材を作成していましたので、それを使います。この教材では、地図で見る統計(統計GIS)を活用して地理的データをマッピングする方法を詳しく解説しています。その他、Excelでの統計処理、Stata利用の基礎について触れています。
3年生4名には、以上の知識を土台にして、年明けより徐々に卒論のテーマ選びに入ってもらえればと考えています。
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